作業台で身体を支える効果は?

前傾姿勢が強いられる作業では,身体を作業台で支える姿勢が良く見られます。
この姿勢では,前方向への力を腹部で支えるため、腰にかかる力は軽減されています。
このことから,作業台で身体を支えるということは,腰部の作業負担を軽減できると思われのですが,実際は十分に軽減できません。
作業台で身体を支えた姿勢と支えない姿勢における筋電図の結果。
筋電図に,筋肉から導出した電位というので,筋負担を生理的に評価する指標になっています。
最大随意筋力に対する割合を示し,高いほど筋負担が大きくなっています。
この筋電腰痛に関する人間工学的な対策
前傾姿勢を支える補助器具の効果
独立行政法人産業医学総合研究所岩切一幸
*同研究所人間工学特性研究部研究員博士(工学)

前傾姿勢が強いられる食器洗浄作業について,左右の腰部,太股後側,脹脛の計6部位から導出しています。
その結果では,いずれの筋でも,筋電図は作業台で身体を支える姿勢と支えない姿勢の間に有意差は認められていません。
また,主観的な疲労感の調査において,2つの姿勢間に有意差は認められていません。
これらの結果は,腰にかかる力を十分に作業台に分散できなかったことが原因になっています。
腰部の筋負担や疲労感というのは,腰にかかる力の減少量に比例しています。
必ずしも軽減しません。
言い換えれば,腰にかかる力が10%減少したからといって,作業負担が10%減少するわけではないということなのです。
前傾姿勢における作業負担の軽減には,腰にかかる力を一定量以上軽減させる必要があるのです。
そのためには作業台を使用する時以上に腰にかかる力を減らす必要があるということを覚えておいてくださいね。
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  • 小田川洋司※筋トレ方法
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